爪もみをするときに薬指はやらないとか薬指だけ揉まないとかなんで?
手軽にできる健康法として注目を集めている爪もみですが、指によって効果が違うと言うのは頭に入れておくべき点です。
その中でも特に知っておくべきなのが、基本的に薬指だけは揉まないと言うことです。
これは薬指は、それ以外の指とは異なり交感神経の刺激に働きかけるためです。
これは自律神経のひとつで、血管の収縮や発汗、筋肉の収縮などに対しての作用を持つとされています。
そのためこれを刺激することで、逆に健康に対して良くない影響がもたらされてしまう可能性も否定はできないと言うのが、薬指は揉まないとされている理由です。
爪もみで薬指を揉むと交感神経が刺激されてこんなことに
自律神経は、人間の意思ではどうすることもできない部分の体の働きを調節している神経です。
これはふたつの神経から成立しているのですが、その中でも交感神経は日中の活動時や緊張、ストレスを感じた時に優位になります。
そして先にも述べたように、これが優位になると血管や筋肉が収縮したり、意識が覚醒しやすくなると言った状態に体が導かれやすくなります。
そのため爪もみで薬指を揉むと、以下のような状態が発生しやすくなると考えられます。
まずは眠れない、興奮状態です。
これはたとえ夜間であっても、交感神経が刺激されてしまうとそれが優位になり、それによって体がそのような状態に導かれてしまうと言うことです。
心拍の増加、血圧の上昇なども起こりやすくなるので、意識だけでなく体そのものも興奮したような状態になりやすくなります。
また胃腸の働きや消化液の分泌も抑制されるので、食べ物の消化、吸収に対しても支障が発生しやすくなります。
人によっては、酷い発汗や震え、めまいなどを感じることも多くなってしまうかもしれません。
薬指を爪もみするときはやる時間やほかの指を合わせてやるように注意しよう
しかし時には、交感神経を刺激させるのが必要になることもあります。
たとえば低血圧や眠気、やる気のなさなどを解消したい時には、薬指を揉んで交感神経を刺激することは効果的です。
ただしこの場合でも、注意点はあります。
ひとつは薬指の爪もみは自律神経失調症の人は避けると言う点です。
これは不用意に自律神経の働きに影響をもたらすことで、その症状がより酷くなる恐れがあるためです。
それから薬指の爪もみは寝る前はやらないと言う点です。
寝る前に交感神経が刺激されてしまうと、寝つきや眠りの質が悪くなってしまいます。
睡眠不足は、自律神経の働きを正しいものに保つためには大敵とも言えることですから、寝る前には避けるのが絶対です。
それから全部の指をまんべんなく爪もみすると言う点です。
薬指以外の指、爪を揉むことで刺激されるのは、自律神経のもうひとつである副交感神経です。
こちらは、交感神経と対になるような役割を果たしており、心身のリラックス、回復に影響が大きい神経です。
よってすべての指を揉むことで、自律神経の全体的なバランスが保たれやすくなると言えます。またその際には、できるだけ時間を統一するのも注意点です。
だいたい10秒程度を目安にすると良いです。