爪もみは自然治癒力を引き出す療法
爪もみは、爪の生え際を刺激することにより、様々な痛みや不調を改善できるという手技療法の一種です。
現代医学と東洋医学の両方の長所が融合して誕生したもので、医師により考案されています。
具体的には、手足の先の静脈と動脈を結ぶ血管を刺激することにより血液循環を活性化すると共に、身体に本来備わっている自然治癒力が引き出されるというものです。
前者は現代医学に基づいた内容で、後者は東洋医学における「気」という概念を意識したものとなっています。
爪もみの効果 手と足の違いは?
なお、爪もみは手と足の両方に対して行うのですが、改善する症状はそれぞれ違ってます。
手の爪を刺激すると頭痛や肩こりなどの上半身の症状に対して有効性を発揮し、足の指の爪を刺激した場合は下半身太りやむくみなどに対して改善効果を発揮します。
ちなみに、爪もみの具体的なやり方は、生え際の点を10秒ほど刺激するというもので、これを1日に2回から3回毎日繰り返します。
腹式呼吸と同時に行うとさらに効果的で、息を吐きながら刺激して力を抜くときにゆっくりと息を吸い込むようにします。
これにより、副交感神経が優位になるので、リラックスした状態となり、ストレスの解消や疲労回復に効果を発揮します。
特に、痛いと感じる部分は念入りに行うようにするのがポイントで、2倍の20秒程度になっても構いません。
また、足の指に対して行う場合は、入浴時に行うのが有効です。
爪もみ療法による副作用や好転反応が怖い?
なお、爪もみを行うと体調が一時的に悪化するというケースがあるのですが、これは良化途上に起きる現象であり心配する必要は全くありません。
そもそも爪もみは副作用が発生するような治療ではないので、誰でも安心して実践することが出来ます。
一時的に不調を感じるのは、それまで滞っていたリンパや血液の流れが良化するからで、俗にいう好転反応と呼ばれるものです。
マッサージを受けた後の揉み返しと呼ばれる現象と同じで、時間が経過するごとに問題は解消されます。